40代で中間管理職になると部下の育成が仕事の割合を占めます。部下に指示をした時に、部下の「頑張ります」という言葉を聞いたとき、どのような気持ちになりますか?
その言葉に満足し、安堵するだけで終わってしまうとしたら、それは本当に良い上司と言えるのでしょうか?仕事や昇進において、真のリーダーシップとは何かを考えてみましょう。
部下の育成は昇進の評価に深く関わってきます。サラリーマンとしてよい人生を歩むなら必要なスキルです。
部下の「頑張ります」をどう受け止めるべきか
「頑張ります」の裏にあるものを見極める
部下が「頑張ります」と言ったとき、その言葉には様々な意味が含まれています。単なる言葉だけでなく、その背後には彼らの期待やプレッシャー、さらには不安が潜んでいることが多いのです。単に「頑張ります」と言わせるだけの指導では、本当の意味での成長や成果には繋がりません。
例えば、あなたが部下に仕事を任せたとき、彼らが「頑張ります」と返事をしたからといって、実際に業務が遂行されるかは別の問題です。時には、彼らが本当に頑張る準備ができているのか、または必要なスキルや情報を持っているのかを確認する必要があります。部下の成長を支えるためには、彼らの言葉を鵜呑みにせず、その背景を理解する姿勢が求められます。
頑張れば結果は問われないという甘えを見逃さないことが大事です。時間をかけてもよい結果が生まれる保証はありません。
動機付けと目標設定の重要性
部下が「頑張ります」と言う背景には、上司であるあなたの期待が影響しています。彼らが本当に頑張れるようになるためには、具体的な目標を設定し、その達成のための動機付けを行うことが重要です。目標が曖昧では、部下は何を頑張るべきか分からず、結果的に「頑張ります」という言葉が浮いたものになってしまいます。
何をどのように実行するのか。手順に誤りがあれば時間の浪費につながります。
上司として、あなたは部下と一緒に目標を設定し、その進捗を定期的に確認することで、彼らの頑張りを実感できる環境を整えることが求められます。また、目標達成のために必要なリソースやサポートを提供し、部下が自身の成長を感じられるようにすることも大切です。これにより、彼らの「頑張ります」が本当の意味での行動に繋がり、昇進にも影響を与えるでしょう。
真のリーダーシップとは
部下の成長を促す環境を作る
部下の「頑張ります」に満足する二流上司から脱却し、真のリーダーとして成長するためには、部下が自立して成長できる環境を作ることが必要です。これは、部下の意見を尊重し、彼らが自分の考えを自由に表現できる場を提供することから始まります。
頑張りを求めているのではなく、結果を求められていること。そのための意識や取り組み姿勢が成長の糧になることを忘れてはいけません。
また、フィードバックを積極的に行い、彼らの取り組みを評価し、必要なアドバイスを与えることも重要です。これにより、部下は自分の成長を実感し、自信を持って業務に取り組むことができるようになります。成長を促す環境が整うと、部下は「頑張ります」という言葉を行動に移しやすくなり、結果として昇進にもつながるのです。
部下との信頼関係の構築
信頼関係は、上司と部下の関係を強化し、部下のパフォーマンスを最大化するための重要な要素です。部下が本音を話せる環境を作るためには、まずは上司であるあなたが自らオープンで透明性のあるコミュニケーションを心がける必要があります。
定期的に個別面談を行い、部下の意見や悩みを聞くことで、彼らに寄り添う姿勢を示しましょう。
定期的な個別面談は、会社の仕組みに沿ったものに縛られず、タイミングを見て任意で行うことが効果的です。複数の部下がいる場合は機会均等、公平さを忘れないことも大事です。
信頼関係が築かれることで、部下は「頑張ります」という言葉だけでなく、具体的なアクションを起こす動機を持つようになります。これが、昇進に必要なリーダーシップのスキルを育む土台となります。
優れたリーダーは本を読みます。本ほど安い投資はないという部下への説得力は必要です。

まとめ
部下の「頑張ります」に満足するのは二流上司です。真のリーダーシップとは、部下の成長を促し、彼らと共に目標を設定し、信頼関係を築くことにあります。
部下が実際に行動を起こせるような環境を整えることで、彼らのモチベーションは向上し、結果として昇進にも繋がります。あなた自身も、一流の上司としての成長を目指しましょう。