「最近、子どもが欲しいものをすぐ買うようになって心配です。これって普通のこと？」「金銭感覚がまったくないように見えるんですけど、どうすればいいの？」
思春期を迎える子どもを持つ親なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。金銭感覚の形成は、子どもの生活や将来に大きな影響を及ぼします。
そこで、今回は金銭感覚が狂った子の親に共通する絶対にやってはいけない行動を3つ紹介し、どのように子育てに生かしていくかを考えてみましょう。
1. お金を与えすぎる
子どもに対してお小遣いを与えることは、金銭感覚を養うための良い手段ですが、与えすぎるのは逆効果です。例えば、毎週高額なお小遣いを渡してしまうと、子どもはその金額を基準にしてしまい、金銭感覚が狂ってしまいます。さらに、何でも買ってあげるという姿勢は、物の価値を理解する機会を奪ってしまいます。
子どもには、限られた金額の中でどうやって欲しいものを手に入れるかを考えさせることが重要です。これにより、計画的にお金を使う力が育まれます。
少子化で子どもの頃から、父方や母方のそれぞれのおじいちゃん、おばあちゃんや叔父さん、叔母さんからお小遣いをたくさんもらい、それを親に預けずに自分で持っているような生活を続けていると、金銭はもらうものという錯覚に陥ります。
2. お金について話さない
多くの親は「お金の話は子どもにしない方がいい」と考えがちですが、これは大きな誤解です。お金の価値や使い方について話さなければ、子どもはお金についての理解を深めることができません。
特に思春期は、自己形成が進む大事な時期です。この時期にお金についてオープンに話し合うことで、子どもは正しい金銭感覚を身につけることができます。
例えば、家庭の予算について話し合ったり、買い物の際に価格を比較することなどを通じて、実際の金銭感覚を教えることができます。
3. 経済的な問題を隠す
家庭の経済状況に問題がある場合、それを隠すことは子どもにとってマイナスになることがあります。子どもは親の表情や言動から何かを感じ取る能力が高いです。経済的な困難を隠すことで、子どもは現実を理解できず、金銭感覚が育たなくなります。
逆に、適切な範囲で経済的な現実を伝えることで、子どもはお金の大切さや使い方について学ぶことができます。また、家庭の経済状況を理解することで、無駄遣いを避ける意識も育まれるでしょう。
教育費については明確にパンフレットに載っているので目にしやすいですが、水光熱費や住宅ローンを目にすることはないでしょう。
１ヶ月にいくら出ていくのか、１年にいくら出ていくのか、収入はざっくりいくらなのか。リアリティを少し出すことで、金銭感覚が身につき、大人になるステップとして貴重な経験になるでしょう。
まとめ
思春期の子どもを持つ親にとって、金銭感覚を育てることは非常に重要です。お金を与えすぎず、オープンに話し合い、経済的な現実を共有することで、子どもは健全な金銭感覚を身につけることができます。
子育ては一朝一夕で完結するものではありませんが、少しずつでもお金についての教育を進めていくことで、将来にわたって役立つ力を子どもに与えることができるでしょう。
