パンクしちゃいました。月極駐車場を借りているのですが、朝の通勤時に気づきました。前の左のタイヤがペッシャンコです。さてどうしようか。久しぶりのパンクをきっかけにいろいろな体験をしたので読者の皆さんにも共有したいと思います。
自動車免許証を取ってから何万キロ走ったかわかりませんが、その間にパンクの回数は10回ぐらいは経験しているかな、20回は経験していないはずです。
意外と多くないパンク体験ですが、いざタイヤがパンクすると何をどうしていいかわからないもの。
今回は、自家用車の場合、レンタカーの場合、テンポラリータイヤ付き、テンポラリータイヤ無し(補修キット付き)の場合を含めてお伝えします。
車のパンクに気づくのは乗車前が多い
車の運転中にパンクに気づくというケースは意外に少ないのではないでしょうか。もし高速道路走行中だったらすぐに減速して路肩に止まるしかありません。三角表示板やら発煙筒やらで安全確保です。今回はこのような体験ではなく、タイヤに何か刺さっていて、夜間の駐車中にエアが抜けたという最も多い事例です。
日中に車を使用、通勤に車を使用して帰宅した翌日に、車に乗ろうとした時に車の傾きに気づき、タイヤを見るとペシャンコになっている。こういう気づき方が多いのではないでしょうか。走り出してから気づく方もいるようですけど、ハンドル切った瞬間にわかりますよね。
筆者の経験はこのパターンです。しかも自家用車ではなく、勤務先で借りているレンタカーです。
昨日、車に乗って帰宅した時にはタイヤの異常には気づきませんでした。雨ということもあり、異常があっても気づかなかったのかも知れません。
そして今朝、車に乗ろうと近づくと前輪の左のタイヤがペシャンコになっていることに気づきました。
いやあ、久々のパンクだなあ。5年ぶりくらいかな。
今日はまだ天気がよかったので余裕の表情ですが、これが吹雪の日や嵐の日だったり、大事な会議を控えた日だったらと思うと「ゾッと」しますよね。
しかし、タイヤのパンクに気づいてから何をすべきか。これは天気に関係がありません。
関係があるのは、車の車種と保険の内容です。
あなたの車にはテンパータイヤがついていますか
テンパータイヤとは、テンポラリータイヤのことです。昔のタイヤはスペアタイヤがついていて、そのタイヤのサイズは4輪のタイヤと同等のものでした。
しかし、燃費追求の影響でスペアタイヤの軽量化、スリム化の研究が進み、ある時期から細いタイヤが新車に装着されるようになりました。これがテンポラリータイヤ、テンパータイヤです。
非常時の応急用タイヤということで、タイヤのパンクに気づいたらこのテンパータイヤに交換して近場のガソリンスタンドや自動車修理工場や自動車ディーラーにとりあえず駆け込むという目的のタイヤでした。
テンパータイヤに交換することが出来る人は少ないのでは?
テンパータイヤとはこんなタイヤのことです。細いタイヤでホイールが黄土色に塗られた目立つタイヤです。
このタイヤはリヤラゲッジの床下などに収納されています。昔乗っていたオデッセイではリヤラゲッジに堂々と置かれていました。
これをパンクしたタイヤと交換するわけですが、テンパータイヤ、テンポラリータイヤというだけに応急対応、一時しのぎというタイヤに交換するにも「知恵」が必要だったんですね。
車載工具を確認しよう
車をジャッキアップするための「ジャッキ」とジャッキを上下させるための「ハンドル」は必須です。それとナットを緩めたり締めたりするためのレンチです。
レンタカーを借りる時に確認しておけばよかったのですが、工具の場所がわかりません。ダッシュボードにある取説を見て確認しましたが、あるべきところに工具がないのです。
筆者の場合は駐車場だったので作業スペースは安全でした。自分でやる作業は諦めましたが、結果的には自分じゃ出来なかったですね。
テンパータイヤに自分で交換出来ない理由とは?
レンタカー会社に連絡して、サポートレスキューを手配しました。結果、勤務先が入っている損保会社が対応してくれたので実質無料です。JAFに入っているかと損保会社に聞かれましたが勤務先の車なのにしかもレンタカーなのになぜ自分のJAFを使うのかと疑問に思い、入ってませんと返答しました。
待つこと40分。比較的市街地中心部に近いこともあってスムーズに来てくれました。途中、携帯で場所の確認を2度ほど行いました。携帯電話のありがたみを感じる瞬間です。
サポートスタッフは駐車場の前の道路に車を停め、荷物を持ってきました。なんとそこにはバッテリー式のエアコンプレッサーもありました。
自分で出来ない理由はズバリ、テンパータイヤに空気を入れることが出来ないこと、パンクしたタイヤが駆動輪のため、テンパータイヤを装着出来ないのでリヤタイヤを外して装着する必要があること。
つまり、素人がひとりでやれる作業ではないってことです。
テンパータイヤの空気圧は2キロしか入っていませんでした。走行するためには4キロまでエアを入れる必要があります。コンプレッサーがなければ無理という意味はこれです。
サポートスタッフのタイヤ交換作業手順
到着した作業スタッフは手際よく作業を進めました。作業手順は次の通りです。
1 テンパータイヤにコンプレッサーを装着してエアを充填
2 ジャッキアップする前にパンクしたフロントの左のタイヤとリアの左タイヤのナットを緩める
車はトヨタなので21ミリのボルトサイズ(軽自動車やホンダは19ミリが多いらしい)
3 持ってきたジャッキ(これが使いやすそう)で、リアの左ホイールを外す
4 フロント左のパンクしたホイールを外す
5 フロントにリアタイヤを装着、ボルトを指で止まるまで締める、仮止め
6 リアにエアが充填されたテンパータイヤを装着、ボルトを指で止まるまで締める、仮止め
7 ジャッキを外してレンチで本締め(フロント、リアともに)
8 パンクしたタイヤをビニール袋に入れリアラゲッジに収納
以上です。
筆者がおしゃべりをした時間が余分でしたが到着してから15分程度の早業です。コンプレッサーがあったとしても自分でやったら1時間近くかかるか、フロントにテンパータイヤを装着してしまうというポカミスをやらかしたでしょう。中高年にはハードな作業です。
天気が良かったのでおしゃべりする余裕がありましたが、雨、雪、強風などの荒天の場合はこの作業はお手上げですね。プロでも大変らしいです。
この動画では応急タイヤと言っていますがテンパータイヤのことです。女性でも軽々に見えますねー。
駆動輪ではないリアタイヤだと1回の交換で済みますが、夏場や真冬にやる作業じゃないですね。
パンク修理キット装着車の場合
筆者のレンタカーはテンパータイヤ装着車でしたが、最近はパンク修理キットしか車載されていない車も増えています。パンク修理キットはこちらの動画で使い方を見てください。
女性でも簡単にやっているように見えます。実際に1度経験すれば力が必要な作業ではないので女性でも出来ると思います。
このパンク修理キットには落とし穴があるらしいです。サポートスタッフの体験談からお伝えします。
パンク修理キットを使ったタイヤは二度と使えなくなる
チューブレスタイヤの場合は、タイヤに釘などが刺さってエアが抜けたパンクでは、生ゴムのようなものを詰め込んで穴を塞ぎます。大きな穴でない限りはこれでオッケー。工賃も数千円です。
しかし、パンク修理キットを使ったタイヤの場合、どこに穴が空いているかわからないのでタイヤの内側全体に液体ゴムのようなものが噴出されます。それで穴を防ぐわけですが、大きな穴は防ぎきれないとのことです。
さらにこのタイヤは内側の液体を拭き取ることが出来ないので廃棄処分となります。
さらにホイールです。ホイールがアルミだとホイールは使いたいですよね。ホイールを使うためにはこのゴム状の液体を除去しなければなりません。残ったままだとホイールのバランスが取れなくなり、走行時にブレが生じるそうです。
パンク修理キットを使わずパンクを凌ぐ方法とは
JAFやサポートレスキューを呼ぶことが一番の解決策なのですが、それでも修理キットを使わないといけない場面が出てきます。タイヤを駄目にしたくない、ホイールも使いたい場合には裏の手もあるようです。
パンクした場所と修理出来る業者(ガソリンスタンド、カーディーラーなど)が近い場合、車の走行が少ない道路の場合など条件が付きますが、パンク修理キットの液体を使わずに、エアだけを充填して走るという方法です。
パンク修理キットでも液体を使わないモードがあるはずなので、とりあえずエアを入れてゆっくりと走行しつつパンク修理出来る場所に駆け込む。
この方法については検証中です。後日追記します。
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