富田望生（とみたみう）さんがNHK朝ドラ「ブギウギ」に登場しました。弟子入りを志願する小林小夜役です。富田望生さんは以前、朝ドラ「なつぞら」（広瀬すず主演）に高校生役で出ていたので今回で２度目です。放送では登場するやいなや「くんちぇ」を連発しています。くんちぇってどこの言葉？
小林小夜は福島出身の設定？
富田望生さんは、第9週「カカシみたいなワテ」 (第42話)に登場しました。富田望生さんもエックスにポストしていました。
第42話では小林小夜の出身県には触れていませんが、富田望生さんによると福島出身との事です。
NHK公式でも福島出身と出ていました。
三つ編み、赤ほっぺ、そして「くんちぇ」という福島弁が特徴ですね。
富田望生さんも「可愛がってくんちぇ」って言っていますが、くんちぇって福島弁？
富田望生さんの出身県と生い立ち
富田望生さんの出身県は福島県です。ケンミンショー極みにも福島県代表として出演していました。
2000年2月25日、福島県いわき市生まれ。
誕生5か月前に父が事故で他界し、生まれた時には父はいませんでした。母子家庭です。
子供の頃の富田さんはピアノの先生になりたかったそうです。2011年の東日本大震災後、お母さんの仕事の関係で上京しました。
上京後は、テアトルアカデミーのタレント募集広告に応募して所属俳優になりました。いろいろとエキストラを経験し、2015年3月に映画『ソロモンの偽証』で映画に初出演しました。
2019年上半期のNHKの連続テレビ小説『なつぞら』で広瀬すずが扮する主人公・奥原なつの親友、よっちゃんこと居村（門倉）良子役を演じて、NHK朝ドラ初出演を果たしました。十勝農業高校時代のエピソードとして重要な役でした。
現在は「ジャパン・ミュージックエンターテインメントグループ」に所属しており、ドラマ『コタツがない家』などに出演しています。
方言の「くんちぇ」は福島県の方言？
小林小夜の「くんちぇ」は、セリフの流れから判断すると「してください」という意味になりますが、くんちぇは福島県の方言なのでしょうか。
くんちぇは福島弁
一般社団法人福島市コンベンション協会によると「福島県方言辞典」（児玉卯一郎が著した辞典、1974年に国書刊行会から出版）に福島弁が出ています。
「くんちぇ」は福島弁で「ください」という意味で、「欲しい」という意味や「お願いします」という意味もあります。
くんちぇの使用例
「くんちぇ」を使った表現には次のようなものがあります。
「きてくんちぇ」は「来てください」という意味です。
「するびんねようにしてくんちぇ」は「洋服の裾などが床に着いて引きずってしまう様子を表す」という意味です。
福島弁の特徴
福島弁には次のような特徴があります。
濁る言葉が多く、「がぎぐげご」がよく使われる
抑揚が少なく、疑問形でないのに問いかけるように語尾が上がる
語尾に「～だっぱい」「～だべした」などのような変化が加わる
面白い福島弁
福島弁に次のようなユニークな表現があります。
- 「うっつぁし！」「うるさい、やかましい」という意味です。
- 「あんがとない！」「ありがとうございます。感謝しています」という意味です。
- 「おばんです」 「こんばんは」という意味です。
- 「はらくっち」 「おなかいっぱい」という意味です。
- 「さすけねぇ」 「だいじょうぶ」「問題ない」という意味です。
福島県でも地域によって異なる方言
郡山市や二本松市近辺では「〜だよ」を「〜だぞい」「〜だばい」「〜だっぱい」と表現します。
いわき市近辺では「〜だっぺ」「〜だっぺした」と表現します。
富田望生さんは福島県のいわき市出身なので、「〜だっぺ」「〜だっぺした」という方言に馴染みがあるかも知れません。
ブギウギの今後の放送で小林小夜がどんな表現をするのか？注目してみましょう。
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