オイルショックを知る年代には考えられない事ですね。2020年4月21日の未明のツイッタートレンドは「歴史的瞬間」です。

歴史的瞬間と騒いでいるのは原油先物取引をしている人たちがグラフを見ていて原油0ドルを見た瞬間の事。
原油の価格はほぼゼロどころから史上初のマイナスである。

オイルショックの記憶

アラフィフからアラカン以上の年代は小学生から中学生の時代にオイルショックを経験していることでしょう。

原油が高騰して紙やインクが高騰しスーパーにはトイレットペーパーを争って買う主婦の姿が報道されました。
現代のコロナショックににています。

青少年にショックを与えたのは、漫画雑誌への影響です。少年マガジンなどが定価を変えずに出版されていたのですが、ページ数が減っていくのです。書棚に並べた少年マガジンの背表紙が少しずつ薄くなり、1年前の半分ほどまで薄くなりました。紙もインクも高騰していたのです。

原油パワーで誘致した2022年サッカーワールドカップカタール大会

世界経済は中東の油で動いているともいえる時代が何十年も続いてきました。中東はその経済力にモノを言わせて、サッカーワールドカップをカタールで行うというパワーを見せていました。

素晴らしいスタジアムを建設し、サッカーワールドカップを開催することはよいのですが、高温の中で選手がプレー出来るのか心配されていました。

しかし、カタールワールドカップもコロナショックの影響でどうなるかわからない状態だけでなく、オイルマネーの価値が低下することで開催への影響が心配です。

今回のコロナショックが引き起こした逆オイルショックは時代を変えました。

原油価格がほぼゼロ円になるメリットは?

原油から作られたものと言えばガソリン。そして火力電力にも使われる石油です。

これらが安くなるのでガソリン価格や電気代が下がる。安くなれば車は走り、電気を使うだろう。ガソリンスタンドは薄利多売で儲かる。電力会社は電気代が安くなったので電力消費が増えて儲かる。

家電メーカーも儲かる。ただし、国民の経済力が現在のままであればという過程だが。

また、原油から作られた製品は海外にも多く、プラスティック製品などが安く買える。

家具などもそのひとつ。イケアの家具も安くなるかも。

原油価格がほぼゼロ円になるデメリットは?

メリットの逆であるが、輸出産業は大打撃を被る。

日本の輸出と言えば自動車産業や精密機器であるが、これらが高くなるので売れない。
他国もガソリンが安くなったとしても、車の価格が高ければ手が出ない。

外国人から見た日本国内の物価が高くなるので、外国人旅行客が減るので、現在の状態が回復しても観光地はダメージを受ける。

コロナショックで自動車産業が停滞している現在、輸出しても利益が出なければ多くの従業員が解雇に追い込まれる可能性もある。ガソリンが安くなったと喜んでばかりはいられない、その逆でもある。

経済構造が変わらないと日本経済は大きな打撃を受けるだろう。