第11話(2023年12月23日放送)で最終回を迎えたあたりのキッチン。コミュ力ゼロの清美が料理を通して人と関わって成長していくドラマです。第10話で和食おおそねの試験を受けた清美は手にケガをしてしまいました。手のケガの真相と和食おおそねへの採用はどうなるのでしょうか?
ネタバレ含みますので、ドラマの本編を見たい方はご遠慮ください。そして、最終回を見逃してしまった方や、第1話からじっくりストーリーを追いたいって方はこちらで視聴してください。
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最終回のタイトルは[食べ応えしっかりハンバーグ]
「食べ応えしっかりハンバーグ」は誰が作って誰に食べさせるのでしょうか?
結論から言うと、阿吽を訪ねた和食おおそねの料理長、大曽根林太郎(橋本じゅん)に清美(桜田ひより)が作って食べさせました。
大曽根林太郎は午後からテレビ出演があると聞いた清美は、午後のエネルギーになり、ガッツリ感のあるハンバーグをチョイス、生の玉ねぎを練り込み、大根おろし添えのハンバーグを出して、大曽根林太郎の胃袋を掴みました!
清美の手のケガと和食おおそねの就活の行方は?
『和食おおそね』の採用試験で手にケガをした清美が、試験中にケガをしたのか、試験前にケガをしたのか気になるところです。
清美は「ぜんぜん駄目でした」と言うだけでしたが、試験を受けられなくなった清美(桜田ひより)は落ち込みます。
清美は手のケガのせいで料理もできなくなり、善次郎(渡部篤郎)にも顔向けができずに、バイト先の『阿吽』にも足を向けられなくなります。
まさに清美の大ピンチ!しかし、これまで清美と料理を通して関わってきた登場人物がが清美を助けてくれます。
これぞ、料理を通したコミュニケーション!清美はコミュ力ゼロなんかじゃない!“絶対味覚” でコミュニケーションをとり、成長してきた大学生・辺清美(あたりきよみ)の物語、いよいよ完結!
<出演者>
桜田ひより 窪塚愛流 工藤美桜 峯村リエ 原沙知絵 渡部篤郎
清美のケガの理由とは?
和食おおそねの試験で手に怪我をしてしまった清美が、阿吽に電話して「もう行けない」と泣きを入れるシーンで第10話は終わりました。
最終話では、ケガの真相がわかります。
小正大学のキャンパスで鈴代桜(工藤美桜)に清美がケガの真相を語ります。
和食おおそねの実技試験の前に厨房で準備をしていた時のこと、隣の人の包丁が端の方に置かれていて、危ないな…と思いつつ、口で伝えることができず、その結果、落ちかけた包丁を受け止めようとして手にケガをした、という真相です。
ケガをしたので実技試験は受けられませんでした。清美は自分のコミュ力の無さが原因だと自己嫌悪に陥りました。阿吽の善次郎(渡部篤郎)がしっかり指導してくれたのに台無しにしてしまった、と嘆きます。
阿吽を一歩でたら、コミュ力ゼロの清美は何にもできない。ふて寝をする清美。
公園で樹と出会う
清美が公園のベンチに座っていると、何台かの自転車が重なって倒れているのに気づき、直そうとすると、自転車の持ち主が現れ、自転車を倒し、挙げ句に傷をつけたと濡れ衣をかけられてしまいます。
そこへどこからともなく樹(大曽根樹:森島律斗)が現れ、清美が自転車を直そうとしていたことや、ここは自転車置場じゃないことを指摘して、クレーマーを退散させます。
コミュ力の無さがつくづく嫌になる清美と樹はベンチに座り、実技試験前のケガの真相を語ります。樹は父親に話してなんとかしようとしますが、清美は断りました。
樹は父の林太郎の誕生日に料理を作って食べさせようとあれこれ考えていました。和食のフルコースです。
阿吽の茶の間で鍋を囲む
清美がとぼとぼと小正大学を歩いていると、なぜか清正(窪塚愛流)とバッタリ出会いました。阿吽から足が遠のいていた清美は顔向けできないので、逃げようとします。
清正に捕まってしまった清美は、清正に夕食に誘われます。阿吽は今日は定休日で、父とふたりで鍋を食べる予定だったが、2人じゃ寂しいのでぜひ一緒に来て欲しいと言われました。
阿吽の茶の間で鍋を囲む3人。善次郎は気持ちを切り替えて次の修行先を探せばいいとさとします。
清美は自分のコミュ力の無さ、阿吽から1歩出ると何もできないことがわかったこと、そもそも修業は無理。料理でコミュニケーションを取れるようになったことは、善次郎や清正がいるから、そして手をケガした自分は料理も出来ず、何のためにいきているのだだと、絶望してしまいました。
清美の復活
清美の手のケガは治り、小正大学のキャンパスで桜に自分の考えを伝える清美。やはり、阿吽に戻ろうと決心しました。
清美は阿吽でバリバリ働けるようになりました。すると、樹が訪れてきました。樹は相変わらず父の林太郎の誕生日祝いのメニューづくりに悩んでいます。清美はあれこれ樹にアドバイスし、樹はさすが清美さんとべた褒め、べた惚れです。
生花店のハル(峯村リエ)が善次郎に、清美を早く正社員にしないのかと言います。善次郎は何かを考えている様子です。
材料の買い出しに八百屋に行く清美は、八百屋の主人から善次郎の右腕のようだと言われます。怪訝な顔をする清美。
帰り道、清正と出会いました。清正は最近、勉強することが楽しくなったとイキイキしています。清美はそれに影響を受けて、自分の部屋に戻り、和食修業用のノートを開きました。
阿吽にいるのもいいけど、やはり勉強したい・・・
大曽根料理長が阿吽に来た
ある日、大曽根料理長が阿吽を訪れました。
善次郎が「林太郎さん、今日はどうして?」と林太郎に聞くと、実技試験でのケガのことを心配しつつ、息子の樹からもらった誕生日会の招待状を見せ、一度、阿吽に来て見たくなったと言います。
樹は誕生日会のメニューについて父の林太郎と話をしました。自分が作りたいものではなくて、相手が食べたいものを作ることに価値がある。簡単に見えて凄いことだ。
それを教えてくれたのは清美さんで、父林太郎の次に尊敬している。と林太郎に話しました。
樹に影響を与えた清美の料理を食べたい、あの事故はあなただけのせいではない、チャンスは平等にあるべき。
つまり、実技試験の開始です。
清美は悩みます。すぐに逃げ出すような自分にそんな資格があるのかな、阿吽はそんな自分の居場所、だけど、ちゃんと学びたいという気持ちは消えない。
やってみたいという気持ちに勝るものはない、ここが帰って来る場所なら、どこへでも向かっていけばいい。そう励ます善次郎。
鯛を使おうとする善次郎に対し、清美は食べる人に合わせて作ろうとします。テレビの収録前だし、午後からのエネルギーになるものを食べさせたい。
清美は、玉ねぎを炒めずに食感を残して食べごたえを出そうと工夫します。
ハンバーグ定食が出来上がり、大曽根料理長の前に出されました。
大曽根料理長はハンバーグに箸をつけると、玉ねぎの食感に気づきました。しかし、生なので水分が多く、タネがゆるくなる、焼き麩を使うといいと指摘します。でも、うまい、おろしソースのおかげで胃もたれしにくい、さらに、山芋(とろろ)の味噌汁のおかげで元気が出る。
黙って見ている善次郎。
本当にうちの店でいいのか、と清美に問う林太郎。ここで善次郎から学んでもいいのでは?
清美は阿吽で修業したおかげで今の自分があることを話し、善次郎から多くを学んだと林太郎に説明しました。
そして、善次郎に早く追いつきたい!大曽根料理長のところで修業していつか阿吽の力になりたい!
そう意思表示をした清美は、おおそねで働かせてください、と頭を下げました。
2025年春
一気に2025年春になりました。阿吽は貸し切りです。
清美の友人知人が集まっています。清美の走行会が開かれています。
メンバーは、生花店のハル、兼原(4年生、就活中)、桜(インターン)です。
そして、厨房には調理服を来た清正が。無事、大学に合格した様子です。
和食おおそねで修業することに決まり、それから1年、阿吽でバイトして、その間に清正は料理人として修業をして、阿吽の厨房を任せられるようになりました。
走行会の挨拶をする清美。いろいろ話しをしますが、一番いいたいことは「行ってきます!」でした。
清正が作った揚げ物に美味い!と舌鼓を打つみんな。
おしまい。
あたりのキッチンクランクアップ
あたりのキッチンは、辺清美を演じる桜田ひよりさんの演技で支えられました。コミュ力ゼロの場面から料理の場面、心の移り変わりを演じきった桜田ひよりさんがクランクアップしてから、ドラマの感想を語りました。公式サイトで公開されています。
清美を演じられて、料理や食に対する考え方に変化は?
もともと料理が好きですし、誰かと一緒にご飯を食べるのも好きなんです。このドラマに対する感想などを皆さんから伺っていると、誰もが食に興味があるし、人生の一部といっても過言ではないんだなと感じました。食べるものによって、体調どころか気分も大きく変わりますよね。改めてご飯が、とても大切なんだなということに気付かされました。
ドラマに登場した料理で、作ってみたいものはありますか?
第2話に登場したサバの味噌煮ですね。これまで作ったことがなかったのですが、とてもおいしかったので、ぜひ作ってみたいと思いました。あと、第9話のスパイシーお子様カレーも面白いなと思いました。スパイスが利いていて本格的な味なんですが、辛さは抑えられているんです。これはぜひ作って家族に振る舞いたいと感じました。
あたりのキッチン公式サイトより
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