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SLIM(スリム)以外に月面着陸した国と探査機の名前と由来

SLIM(スリム)が世界で5ヶ国目の月面着陸に成功しました。他の4ヶ国はアメリカ・ソ連・中国・インドです。各国の探査機の名前は、ルナ・アポロ・嫦娥(じょうが)・チャンドラヤーンです。以下、名前の由来など紹介します。

SLIM(スリム)の偉業は5ヶ国目、他の4ヶ国は?

日本の無人探査機「SLIM」は1月20日未明、世界で5か国目となる月面への着陸に成功しました。 日本が5ヶ国目ということは、4ヶ国が月面着陸に成功しているってことですね。

他の4ヶ国は、旧ソビエト、アメリカ、中国、インドです。

着陸順に探査機の名前を整理してみました。

ソ連の月面着陸

旧ソ連は1959年に無人探査機「ルナ2号」を月面に到達させ、地球以外の天体に初めて到達した人工物となりました。しかし、ルナ2号は月面に衝突してしまいました。
1966年にはルナ9号が月面への軟着陸に初めて成功しました。

ルナの意味

ルナ(Luna)は、ラテン語で「月」を意味します。ローマ神話では月の女神の名前がルナです。
スペイン語やイタリア語でも、ルナ「luna」は月を意味し、英語の「lunar」(月の)という言葉も「luna」から派生しています。月そのものですね。

アメリカの月面着陸

アメリカ航空宇宙局(NASA)による人類初の月への有人宇宙飛行計画アポロ計画(1961年~1972年)によって、6回有人月面着陸を達成しています。そのうちアポロ11号で月に到達し、1969年7月20日20時17分にニール・アームストロング船長とバズ・オルドリン操縦士が着陸船「イーグル」号で月面に着陸したことが、人類史上初の月面着陸となりました。

アポロの意味

アポロ計画の計画名は当時のNASA長官エイブ・シルバースタインが、ギリシャ神話の太陽神アポロンにちなんで名づけたもので、NASA(米国航空宇宙局)の有人宇宙飛行船の名前になっています。

中国の月面着陸

中国は2013年に月面着陸に成功していて、2019年には月の裏側に着陸しているんですね。
そして、2020年には月の土を地球に持ち帰ることにも成功しています。凄いです。
この探査機の名前は「嫦娥(じょうが)5号」です。

嫦娥(じょうが)の意味

嫦娥(じょうが)は、中国神話に登場する月の世界に住む仙女のことです。神話に登場する后羿(げい)の妻で、夫が西王母からもらった不死の薬を盗んで飲み、月に入ったといわれています。月に入った嫦娥(じょうが)は、月の異称となり、探査機に命名されたということです。

インドの月面着陸

インドの月面探査機は「チャンドラヤーン3号」です。2023年8月23日に月の南極付近に着陸しました。チャンドラヤーン3号は、インド宇宙研究機関(ISRO)が開発した無人探査機です。

チャンドラヤーンの意味

「チャンドラヤーン」とはヒンディー語とサンスクリット語で「月の乗り物」という意味です。

SLIM(スリム)の名前の意味は?

JAXAの探査機「SLIM」は「Smart Lander for Investigating Moon(スマート・ランダー・フォー・インベスティゲーティング・ムーン)」の略です。直訳で「月の探査のための高性能な着陸機」ですね。

月面へのピンポイント着陸を目指すことから、複数のメディアで「ムーンスナイパー」とも紹介されています。高さ約2.4 m、重さは燃料を除き約200 kgです。

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