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西芳照さんがサッカー代表とラグビー代表シェフの裏話を語る

サッカーのサムライブルーやなでしこジャパンそしてラグビー代表のシェフとして活躍の西芳照(にし よしてる)さんが、2023年11月11日放送のNHK東北「定禅寺喋り亭」に出演しました。

福島出身の料理人西芳照さんは、長年、サッカー日本代表出場のワールドカップ5大会に帯同し、今年、サッカー女子のなでしこジャパンやラグビー日本代表に初帯同!サッカーとラグビーの食の違いなど裏話と故郷福島への思いを語りました。

▽岡田武史元監督も絶賛のパスタや、選手に大人気のハンバーグ、西京焼きなどの勝ち飯レシピを紹介!放送で生調理!
▽サッカー女子やラグビーW杯にも帯同!それぞれのメニュー作りのコツや奮闘秘話
▽食材王国福島の魅力発信!日本代表を支えた経験を子どもたちに伝える食育の取り組み
▽温泉旅は福島土湯温泉

https://www.nhk.jp/p/ts/48P2K7QN5J/episode/te/9V9V1359GJ/

西芳照さんの食のこだわりとは

西芳照さんのこだわりは栄養バランスと食欲増進

西芳照さんが、一番大事だと思うことはご飯を美味しく炊けることだそうです。よくわかりますね。

視聴者の質問で、練習後の疲れた体には何がいいかという質問に対して、次のように答えました。

練習後の疲れた体には、カレーはくどいので、なでしこジャパンの時は、フォー(米粉)を出した。チキン胸肉をトッピングして、炭水化物とタンパク質を補給した。

西芳照さんがサッカー代表帯同シェフになったきっかけ

シェフ帯同のきっかけは、山本昌邦さんのチームがアジアに遠征に行った際に、選手が嘔吐下痢を起こしてしまったことから、衛生管理が大切ということになり、当時、Jビレッジで働いていた西芳照さんに白羽の矢が立ったそうです。

西芳照さん帯同シェフとしての苦労話

代表チームの帯同シェフになったばかりの頃、シンガポールに行った時は、選手がなかなか食べてくれなかったそうです。

選手に食べてもらうための工夫として生まれたのが「ライブクッキング」でした。

選手に眼の前でできたてものを食べてもらうことで食欲が出てくる。選手のリクエストに答えることも楽しい。ステーキの焼き具合などのオーダーがある、と語っていました。

去年、欧州遠征の様子が映され、50人分、5キロのパスタを茹でる西さんの姿がありました。

ハンバーグを焼く西さんが、吉田麻也はグルテンフリーなので・・・とハンバーグの材料も選手によって使い分けている様子でした。

遠征先で還暦を迎えた西芳照さん

去年の1月。ヨーロッパの遠征先で、代表選手たちから、西さんに還暦祝が送られました。
吉田麻也選手から西さんに渡されたものは、コック服でした。

真っ赤なコック服には日本代表のエンブレムが輝いていました。
西さんの背番号は24番。サポーターナンバーであると同時に、24は「ニシ」を表しています。

定禅寺喋り亭のスタジオにも赤いシェフコートを持ってきてくれた西さん。映えました。

ワールドカップ試合前の定番メニュー

試合の3日前はハンバーグ、2日目は銀鱈(ぎんだら)、前日は鰻の蒲焼。
そして試合が終わるとカレーライス。

銀鱈が手に入らない時にはサーモンの味噌漬けを使ったそうです。
ちなににカレーは和風テイスト、醤油を隠し味にしているとのことです。

ラグビー代表とサッカー代表の食事の違い

西芳照さんはサッカー男子チーム帯同シェフを勇退したのですが、その後、なでしこジャパンやラグビー日本代表チームのシェフのオファーを受けました。

サッカー選手とラグビー選手の食事のち外について語っていた内容が興味深いです。

サッカーの場合は、試合に向けてカーボローディングという炭水化物のコントロールをしていくそうですが、ラグビーの場合はタンパク質をサッカー選手の3倍食べさせるようにしているそうです。

ラグビーはサッカーよりも激しく消耗するので練習でも5キロほど体重が減ることもあるそうです。そうなると、エネルギーを補充するよりも筋肉のダメージを修復することがとても大切になるとの事でした。

ラグビーの松田力也選手は、番組中のインタビューで西シェフの料理について次のように語っていました。

「海外に行ったら体重減るのが当たり前だったけど、西さんの食事だと体重をキープできる。体重のコントロールができることはとてもありがたい」

やはり、スポーツ選手の胃袋を満たすだけでなくパフォーマンス維持も帯同シェフの役割ということですね。

西芳照さんはこんな人

西芳照(にし よしてる)さんは、サッカー日本代表サムライブルーの専属シェフを長年務めたことで有名ですが、略歴については次のとおりです。

福島県南相馬市出身、1962年1月23日生まれです。
京懐石料理店で修業を経て、1999年に福島県のサッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」の総料理長に就任しました。

その仕事ぶりが認められ、2004年3月に日本代表の専属シェフに就任しました。
4大会連続でW杯に同行しています。

サッカー日本代表(各世代、男子・女子)のほか、浦和レッズ、鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、ラグビー日本代表などの帯同シェフも務めています。

JFAのトレーニング施設Jヴィレッジの元総料理長

JFA(日本サッカー協会)のトレーニング施設であるJヴィレッジの総料理長を努めていた西芳照さん。

Jヴィレッジって何?という方のために概要をまとめてみました。

Jヴィレッジ(J-Village)は、日本の福島県に位置する多目的スポーツ施設です。1997年に開設され、サッカーを中心に様々なスポーツやイベントが行われています。施設には、サッカー場、トレーニングフィールド、宿泊施設、会議室などが備わっており、プロ・アマチュア問わず幅広い層に利用されています。

特に、Jヴィレッジは日本サッカー界において重要な地位を占めており、日本代表のトレーニングキャンプや国内外のクラブチームの合宿地としても知られています。また、地域コミュニティーとの関わりも深く、スポーツを通じた地域振興や子供たちのスポーツ教育にも貢献しています。

2011年の東日本大震災後は、一時的に福島第一原子力発電所の事故対応の拠点としても使用されましたが、その後、スポーツ施設としての機能を取り戻し、2019年に全面的な再開を果たしました。再開後は、より一層地域社会に根差した施設として、さまざまなスポーツや文化活動の場として活用されています。

東日本大震災で被災した西芳照さん

2011年3月11日、Jビレッジの厨房にいた西さんは、大きな揺れに驚き、食器等が壊れたと語っていました。厨房をそのままにして避難したものの、福島第一原発事故の復旧基地となったJビレッジを訪れると、多くの作業員が寒い床に寝泊まりしていたそうです。

せめて温かいものを食べさせてあげたいと、西さんは作業員の人々に温かい料理を作ったと言っていました。

この時、定禅寺喋り亭が一瞬シーンとなり、西さんの目に一瞬、涙のようなものが見えたように思います。

Jビレッジの厨房に入ったきっかけ

西さんは大学受験を失敗し、東京で居酒屋のアルバイトをしていたそうです。みちのくという名の居酒屋には青森出身の女性がふたりいて、福島出身の西さんをかわいがってくれたそうです。

調理に関心を持った西さんは調理師になり、東京で働いていましたが、子供たちも大きくなったので35歳の頃、福島県のいわき市に戻ってきたいと思うようになったそうです。

ちょうどその頃、日本サッカー協会のJビレッジで調理師が募集されていて、応募したところ合格したとのことでした。

そこで働いていて、2004年に日本サッカー協会から代表チームのシェフとして白羽の矢が立ったということです。

西芳照さんの直営レストラン

西芳照(にし よしてる)シェフの直営店は、いわき市の商業施設「鹿島ショッピングセンター」にある「NISHI’s KITCHEN(ニシズキッチン)」のほか、いわきFCパーク店、広野町ひろのてらす内「くっちぃーな」の2店舗があります。

しかし、サッカー男子代表のシェフを勇退した後に、なでしこジャパンやラグビー日本代表の帯同シェフのオファーがあり、来年もなでしこジャパンのW杯予選の帯同があることから現在は休業中だそうです。

鹿島ショッピングセンター

福島県いわき市鹿島町にある鹿島ショッピングセンターは、いわき地域内で2番目に大きな規模を誇る複合ショッピングセンターです。

所在地: 福島県いわき市鹿島町米田字日渡5
中核店舗: ヨークベニマルエブリア店
店舗数: 約90店舗
営業時間: 10時~20時(一部店舗を除く)
駐車台数: 2000台
鹿島ショッピングセンターは、地元小売業者が地域小売産業の発展を目指して設立した施設で、総合スーパーのダイエーと専門店街「エブリア (everia)」が一体となっています。エブリアの名称は、「everyone」に由来しています

鹿島ショッピングセンター エブリア · 〒971-8133 福島県いわき市鹿島町米田日渡5−1 階 2階
★★★★☆ · ショッピング モール

いわきFCパーク店

福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1-1 いわきFCパーク 3階
いわきFCパークは、いわきFCが運営する日本初の商業施設複合型クラブハウスです。東北初出店の飲食店や、おしゃれなカフェ、魅力的なショップなどがあります。

いわきFCパーク · 〒972-8322 福島県いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1−1
★★★★☆ · ショッピング モール

広野町ひろのてらす内「くっちぃーな」

「くっちぃーな」は、広野町の商業施設「ひろのてらす」内でランチタイムに営業しています。
「くっちぃーな」と言う店名は、福島県の方言「腹くっちぃ」から来ています。腹くっちぃとは「お腹いっぱい」という意味です。

また、イタリア語では台所を「Cucina(クッチーナ)」というらしく、くっちぃーなという名前がつけられました。

住所 双葉郡広野町大字下北迫字苗代替24-1 イオン広野店フードコート内
電話 0240-27-1524
営業時間 11:00~13:45
休業日 不定休
駐車場 あり

くっちぃーな(CUCCINA) · 〒979-0402 福島県双葉郡広野町下北迫苗代替24−1
★★★☆☆ · 軽食店

西芳照さんのYOUTUBEチャンネル

忙しい西さんですが、YOUTUBEチャンネルでサッカー代表チームで好評のメニューや福島県いわき市の食材を使った料理を紹介しています。

西芳照さんさんの著書

西芳照さんはサッカー日本代表シェフとして著書があります。日本代表の裏話などが興味深いです。

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