ハリルホジッチ前監督が昨日(29日)日本を離れました。解任記者会見で90分以上もオーバーして、日本のサッカー関係者に言うことは全て言ったという感じがします。
会見ではくまモンのバッジをつけていたハリルは、プライベートで熊本を訪れたいと親日ぶりも。
しかし、フランスに変えれば日本サッカー協会を相手に訴訟の準備もあるようです。まだまだ目が話せないハリルホジッチ前監督。
今回は、ハリルホジッチ前監督への監督オファーの概要や監督としての国際的評価についてもお届けします。
ハリル氏にすでに10チームからオファーが届いている
関係者によるとすでに10チームから監督になって欲しいというオファーが来ているとの事です。しかもうち3つは代表監督としてのオファーです。
ハリル氏が解任になるのを待っていたチームもいることでしょう。
ハリルホジッチ氏帰国、10チームから監督オファー
#ハリル会見 #ハリルホジッチ解任 #ハリルホジッチ #daihyohttps://www.nikkansports.com/soccer/news/201804290000950.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年4月29日
ハリルホジッチ氏に決まる前には、日本サッカー協会は前霜田技術委員長がアギーレ氏後任探しに懸命でした。
ブラジルのレオナルドやラウドルップにも監督の交渉をしていました。多くのチームは複数の人物と交渉をするので、今回のオファー10チームというニュースは、二股や三股をかけているチームもあり、その中にハリルホジッチ氏の名前が上がったと解釈していいでしょう。
今年の2018年ロシアワールドカップで采配を振ることはありませんが、2014年ブラジルワールドカップではアルジェリアを決勝トーナメント導いた実績が消えることはありません。
日本サッカー協会との確執があったことを知った上でのオファーは十分可能性があるでしょう。
あらためて振り返るブラジルワールドカップでの実績
2014年ワールドカップでは、アルジェリアを率いて決勝トーナメントに導いたハリルホジッチ氏ですが、その手腕はどんなもだったのでしょうか。
グループリーグはベルギー、ロシア、韓国と戦いました。
ベルギー戦は4-3-3で戦い、先制点を奪いながらも逆転されました。
韓国戦では5-4-1で戦いました。守備を固めてカウンターから前半3点を奪った戦術が大当たりでした。
ロシア戦ではおなじみの4-2-3-1で戦い先制されながらも同点に追いついてグループリーグ2位を獲得しました。
若い選手の起用と相手チームのリサーチにもとづくシステム変更の手腕が日本サッカー協会の目に止まったはずなのですが、ここの来ての解任でその手腕を見ることは出来ません。
決勝トーナメントでは、優勝チームのドイツを徹底的に苦しめ、ドイツが優勝後にアルジェリアとの戦いが一番苦しかったと言わせました。
今回、日本を率いてロシアワールドカップアジア予選を突破した実力も世界は冷静に評価しています。ザッケローニ後のアギーレ騒動や先日の欧州遠征でのマリ、ウクライナとの戦いの結果も含めて評価していることでしょう。
オシム氏との交流もあったハリルホジッチ氏
今回の解任騒動ではオシム氏のコメントは届いていないようですが、ハリル氏もオシム氏も同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身です。
オシム氏とハリル氏の2ショットは、就任当時に話題になったものですが、ハリル氏はオシム氏から日本サッカーについてのアドバイスを受けていたようです。
日本サッカーは組織力があるので、アルジェリアよりもやりやすいだろうとかシステム変更にも柔軟に対応出来る頭脳を持っているなどのアドバイスがあったのでしょう。
この当時からハリル氏の戦術は「速攻」でした。2014年のブラジルワールドカップでは、速攻が出来ないチームは決勝トーナメントに残れなかったのです。
オシム氏も、もし日本をワールドカップで戦わせるなら切り札はロングボールと速攻だと言っていたそうです。
世界の実力派指導者との交流はハリル氏の資産でもあるはずです。
ロシアワールドカップ後にハリル氏に日本の結果についてコメントをもらうこともあるでしょう。おそらく、速攻というキーワードが出てくると思われます。
どこの国の監督に就任するのか、行方が楽しみですね。
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