フィギュアスケート全日本選手権後、突然の引退表明をした町田樹(まちだたつき)24歳(関西大)。羽生結弦や小塚崇彦も知らない、誰も知らないサプライズでした。
フィギュアスケートを引退して早稲田大学へ?世界選手権の代表に選ばれたのになぜ、もったいない?誰も知らなかったようだけど、コーチには相談してたのか、いつ勉強してたのか?将来はどうするのかな?
進学理由や受験勉強について調べてみました。
早稲田への進学理由と学部について
コメントによると、関大を卒業したら早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士2年制に進学することが決まっていたとのことです。
その決意は10月でした。
10月のGPシリーズ第1戦のスケートアメリカ前に大学院を受験。
合格通知は10月25日のショートプログラムの演技前だったとのこと。
この時すでに引退を決意していたんですね。
もし、不合格なら世界選手権は辞退しなかったのでしょうか?
大学院への進学理由を引退声明文で読み上げましたが、要約すると次のようなことですね。
スポーツ選手が現役を辞めた後の生活が世界的に問題になっている。
JOC(日本オリンピック委員会)もサポート事業に取り組んでいるほど。
自分も引退後、どうすればいいか現役を続けながら悩んで来た。
現役生活よりも引退後の生活が長い。人生の質を高めて社会に貢献したい。
さすが氷上の哲学者らしいコメントそして、考え方です。
コーチには相談していたのか
町田は、ソチ五輪まで大西勝敬(おおにしよりのり)コーチ、リュウコーチ、秦コーチに指導を受けていました。
しかし、ソチ五輪ではメインコーチを決めなければならず、悩みながらも指導歴が一番長い大西コーチに決めたそうです。
弱気の町田を強気の町田に変えたという大西勝敬コーチですが、引退については相談していたのでしょうか。
現役引退後については相談していたかも知れませんが、町田のあいさつによると
「ご指導いただいている大西勝敬コーチにも本日、その意志を
お伝えした」
と述べているぐらいですから、引退時期と引退発表そのものは大西コーチにも知らせていなかったということらしいですね。
町田はいつ受験勉強していたのか
文武両道と初志貫徹で勉強したとあいさつの中で文武両道という言葉が出てきますが、GPシリーズで戦いながらも受験勉強や、関西大学の卒業を目指していたという強い意志が感じられます。
日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、町田が大学を卒業することは知っていたとのことで、GPで転戦中はずっと勉強道具を持って来ていたことも知っていたとのこと。
すごい量の本を持ってきていたのは卒論のためだろうという推測もあったのかも知れませんね。
フランスGPから調子を落としてきた理由も卒論制作に忙殺されたことが理由ではないかとも推測。
周囲も勉強している様子は知っていたものの、早稲田を受験するための勉強もミックスしていたので知られなかったのかも知れません。
将来はどんな職業?
町田は早稲田の大学院での研究テーマとして
「フィギュアスケートのスポーツマネージメント領域での考察」
とコメントしています。難しそうですね。
“氷上の哲学者”に対する記者の質問にも、ここは説明する場ではないとピシャリ。
21年間の競技生活でも見えなかったものを、外から見てフィギュアスケートに恩返しするとともに、自分の職業として確立して行きたい。
そう考えているように思えました。
今後の町田樹に期待です。
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