NHKの朝ドラ「半分、青い」が人気ですね。僕は録画して帰宅後にゆっくりと見ています。フツーのドラマとして十分楽しめる構成で、今までの朝ドラとは一味違うなと思います。そんな「半分、青い」のドラマの舞台は岐阜県東美濃市のふくろう商店街です。
ヒロインの鈴愛(すずめ)の家は楡野食堂を営んでいます。鈴愛を演じるのはこのドラマでブレイクする永野芽郁さん。
五平餅はこの楡野食堂で鈴愛のお爺さんこと仙吉さん(中村雅俊)が得意とする料理です。
五平餅が全国区になったきっかけは、先週のことです。
鈴愛は憧れの漫画家秋風羽織の講演会に行きました。秋風羽織は豊川悦司。羽織という名前のかけらもない雰囲気です。その講演会に行った鈴音が先生に渡したものが「五平餅」でした。
高級なお茶と一緒に食べる秋風羽織が「うんま(うまい)!」、これをくれた少女を探せ!田舎っぽい女の子だ!秘書の若菜こと井川遥が鈴愛を見つけ、秋風羽織のもとへ連れていきました。
秋風羽織が五平餅を絶賛するシーンで五平餅がイッキに全国区になりました。
これまで何度かドラマに出てきたのですが、やはり秋風羽織が食べて「うまい」と叫んだシーンはインパクトがあります。
串に指した田楽など五平餅に似たような食べ物がありますが、いったい五平餅の発祥地はどこなのか、そして家庭で作る方法など紹介します。
五平餅の発祥地は中部地方の山間部
五平餅は長野県、岐阜県、富山県、愛知県、静岡県という中部地方の山間部が発祥の郷土料理です。古くは江戸時代に木曽・伊那地方で祝いの食べ物として生まれたようです。
「半分、青い。」の舞台は岐阜です。五平餅の発祥地のひとつですね。
岐阜ってどこ?という人のために岐阜県の隣接県を紹介します。
南側が愛知県です。名古屋と岐阜市はとても近いです。東が長野県、北が富山県、西が福井県。海なし県ですね。その岐阜県の中でも岐阜市と郡上市の間に東美濃市があります。
鈴愛の実家、楡野食堂は岐阜県東美濃市のふくろう商店街にあります。鈴愛の祖父、仙吉爺さんこと中村雅俊が五平餅のスペシャリスト。
五平餅って名前ですが、神道の「御幣」に似ていることが語源のようです。また、五平という人物が作ったという説もあります。
江戸時代の山間部では米は貴重だったはずですが、銀シャリのまま食べることが最高のご馳走では?と思うのですが、神に捧げるにはちょっと物足りなかったのでしょうか。
味噌ダレは食欲を誘いますが、甘いので満足感もあったのでしょう。昔はお祝いの時にしか食べられないので、五平餅を楽しみにしていたのでしょうね。
現代では、炭水化物に砂糖たっぷりなので高血糖の食べ物として敬遠されそうですが、秋風羽織は中年男性にもかかわらずパクパク食べていました。血糖値が心配です。
五平餅を家庭で作る方法
「半分、青い。」で見る五平餅の作り方は、串に指した餅に味噌を塗りつけて焼くシーンばかりですね。味噌の作り方は紹介されていなかったように思います。
焼く時には、焼き鳥を焼く器具に似た機械を使っていましたが、なんとか家庭で作る方法がないのか調べてみました。クックパッドさんを参考にしましたがたくさんアップされていてビックリです。
ポイントはタレと焼き方ですね。
材料(1人前)
ごはん(もち米入りが理想)、お茶碗一杯(120~150g)
割り箸1本
みそ(赤みそ、または、合わせみそ)大さじ1
白すりごま 大さじ1
みりん 大さじ1
酒100cc
だしの素 小さじ2
醤油大さじ1
砂糖大さじ4~5
・タレを作る
みそ、みりん、酒、だしの素、醤油、砂糖を混ぜて煮込む。
とろっとしたらごまを加える。
・形を作る
もち(ご飯)に味噌をからめる
ラップの上にご飯をのせ、もみ潰しながら形を作る。
割り箸もこの時に入れる。
・焼く
ガスコンロ、トースター、オープンを使って焼きますが、トースターが便利です。アルミホイルを引くとタレがこぼれても大丈夫。
この他にレシピをいろいろ探しましたが、ポイントは味噌ダレですね。砂糖をたくさん使った甘い味付けなので子供には喜ばれますが、中年男性は要注意です。
コメント
わたし恵那市の者ですが、五平餅の発祥は諸説ありますが、長野県の中山道と伊那谷を結ぶ大平街道の大平宿のきこり大蔵五平治が「握り飯を木の棒に付けて味噌を塗って焼いた物を山仕事の常食にしてた」という説が有力です。
大蔵五平治と寝食を共にして働いた近隣のきこり達によって広まったらしいです。