僕の住んでいる地域は車がないとなにかと不便な地域です。
このような地域ですが、若いお父さんがある理由で結婚前に自動車免許を返納し、車も処分したという話です。
若者の車離れが進んでいますが、この話は20年ほど前のことです。車が好きだけど乗らない選択をしたということです。
交通事故の裁判は実に悲しい
ここに住み始めた頃、まだうちの子供たちが小さい頃ですが、公園に遊びに行きました。
若いお父さんたちがマイカーの自慢話をしていましたが、ひとりだけ車を持っていないというお父さんがいました。
そのお父さんは、裁判所に勤めていて、裁判官ではないけれど、事務かなんかで働いていたらしいです。
若い頃から交通事故に関わる不幸を散々見てきて、免許も車も持っていたけれど、結婚する前に手放したそうです。
だから、子供が出来て幼稚園くらいになってもマイカードライブの経験は無し。
でも、そのお父さんの子供たちは生まれてからバスやタクシーでの移動が当たり前なので、不満はなさそうでした。
これから小学生の生活で、友人からオートキャンプの自慢話を聞くこともあるかも知れませんが、それで人生をはかなんだりはしないでしょう。
マイカー以外での交通手段について若い時期から考えておく
最近、高齢者の交通事故に関連して、免許を返納する、しないという話題が増えて来ていますよね。
マスコミ、ネットでも自動車免許証の返納問題は視聴率が取れるのか、頻繁に取り上げられています。
ドキュメンタリー仕立てのニュース番組では、高齢者の親に対して息子世代が免許を返納するように勇気を持って伝える様子が放送されています。
車がない生活は考えられないという建前と同時に、車が運転出来ないほど年老いてしまったことを認めたくないという親世代の気持ちが痛いほど分かります。
それを知っているだけに、子供世代は苦労する訳ですが、わが子と意見が合わずに仲違いすることも気の毒ですね。
車を持たない生活を若いうちに体験してみる
70歳とか80歳とか高齢者になってから、車や免許のことを考えるから判断が難しくなるのかな、と思います。
足が弱って来て、病院にいくにも買い物に行くにも車無しではどこへも行けない。これは現実でしょう。
しかし、30代とか40代に「将来、車が無くても移動出来るようにしておこう」という行動があったらどうだったでしょうか。
電車、バス、タクシーを使うという経験です。
時間もお金もその時はかかるけれど、家を出てから帰ってくるまでの工程を考えると、「慣れ」の問題かなと思うようになるかも知れません。
現在80代の老夫婦は、モータリゼーションの真っ最中に家族を持った世代でしょう。カローラに家族を乗せてドライブというレジャーはお父さんのステイタスでもあったはず。
お母さんはどこに行くにも助手席に乗り、いろいろな旅も楽しんだでしょう。そのような生活を数十年送るうちに70歳を迎えてしまった。
お父さんに先立たれ、病院や買い物に公共交通機関を利用しろと言われても、経験が乏しいだけに意欲がわきません。
もし、若い時に電車の旅、バスの生活を経験していたらどうだったでしょうか。
裁判所で働く知人を見習い、バスやタクシーを使う経験を重ねていこうと思います。
車の維持費もバカになりませんし、子供世代が車を持とうとしたら、一度この話をしてみようと考えています。
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