中島翔哉がFC東京からポルトガル1部のポルティモネンセに期限付移籍でしたが、この度正式に移籍することになりました。海外の評価が高い中島ですが、そのプレーの特徴やプロフィールについてお伝えします。
中島翔哉の魅力はドリブルテクと決定力!
中島翔哉は小柄で端正な顔つきでと切れ味鋭いドリブルと惚れ惚れするシュートセンスでサッカーファンを魅了していますね。
その顔立ちから女性ファンも多いようですが、公言しているのは小柳ルミ子さんです。ロシアW杯メンバーにイチオシのようです。
僕もFC東京時代のプレーを見たことがありますが、ポルトガルに行ってこんなに活躍するとは思いませんでした。
もともとドリブルテクニックは素晴らしいものを持っていましたが、乾貴士(エイバル)や齋藤学(川崎フロンターレ)や宇佐美貴史(デュッセルドルフ)などもドリブラーですが中島のドリブルは一味ちがいますね。
目の前のデフェンダーと戦うというより、複数のデフェンダーと味方とスペースを把握してベストな場所にボールを運び込むというセンスを感じます。
そんな中島がレベルの高いポルトガルの1部リーグで10得点と12アシストは半端ない活躍ですが、西野新監督も招集しない理由はないですね。
ポルティモネンセに完全移籍!さらなる飛躍
FC東京は、ポルトガル1部のポルティモネンセに期限付き移籍していた中島翔哉を14日に完全移籍したと伝えました。
中島翔哉はFC東京の前は東京ヴェルディにいましたが、2014年にFC東京に移籍し、2017年にポルティモネンセへ期限付き移籍になりました。
FC東京ではレギュラーでなく、J1通算得点も6点しか取っていませんでした。そんな中島がポルトガルのトップリーグで1年目で10得点という活躍!そして完全移籍となりました。
ポルティモネンセサポーターは大喜びですが、同じポルトガルリーグのポルトサポーターからも「ぜひ来季はポルトへ!」という声が上がっています。その他、複数のチームからのオファーもあるとか?
日本では、事実通りの報道しかされませんが、海外の反応はどうなのでしょうか。
1シーズン目で10得点12アシスト!海外の反応は?
中島翔哉のプレーに対する海外での反応を見るとドリブルやアシスト同様にゴールシーンへの称賛が多いですね。
・日本人のとてつもないフィニッシュ
・中島翔哉がきれいに抜け出してループでキーパーの上を越して決めた
・着席して日本の魔術師を楽しもう
・163cmの中島は新たな至宝だ
・中島には来季ポルトでプレーして欲しかった
・ワールドカップへ行く前にポルトに移籍して欲しい!
ループシュートへの称賛の声が多いですね。日本だけでなく世界のサッカーファンも思わずファンタジスタと叫んでしまうシーンです。
ポルティモネンセへの完全移籍前の声だったのでしょう、ポルトサポーターが欲しいという声が多いようです。
フェレイラ戦では2アシストでしたが、中島のシュートのこぼれ球を味方が決めたり、自分でも打てる場面でアシストしたりと、味方をコントロールしている様子がよくわかります。
ゴール数だけでなく、そのプレースタイルも称賛されていることがよくわかります。
中島翔哉は女手ひとつで育てられた!そのプロフィールとは
中島翔哉のジュニア時代は東京ヴェルディの下部組織からスタートしましたが、サッカーを始めたばかりの頃に両親が離婚し母子家庭になってしまいました。
しかし、中島のお母さんは、女手ひとつでサッカーを続けさせました。小学3年から5年までクーバー・コーチング日野校にも通っていました。
さらに中学ではブラジルへのサッカー留学も3度経験し、2010年には東京都選抜の一員として国体で優勝。2011年にはクラブユース選手権で連覇を果たしてベストヤングプレーヤーに選出されています。
生年月日 1994年8月23日(23歳)
出身地 東京都八王子市
身長 164cm
体重 64kg
現在は23歳。若手と言われますが、サッカー界ではどうなのでしょうか。
23歳という若さは世界標準では若さではなく、売出し時です。前回のブラジルワールドカップで活躍したブラジルのネイマールやコロンビアのハメス・ロドリゲスは大会当時で22歳でした。
A代表デビューは早すぎない!むしろ遅いくらいだ
ハリルホジッチに招集された中島翔哉の日本代表デビューは3月23日のマリ戦でした。A代表デビューを飾り、初得点もマーク。
17歳での代表も経験していた中島ですが、A代表としてお呼びがかかるのが遅かったと言えそうです。
もっとも中島のポジションはトップ下や左サイドハーフなので、そこには本田圭佑、原口元気、乾貴士、香川真司などそうそうたるメンバーがひしめき合っています。
日本では井手口陽介(スペインのレオネサ)が21歳という若さですが、この年代を使っていくことで、次のワールドカップでの活躍が期待できるというものです。
ポルトガルでブレイクを果たせた4つの要因
FC東京やカターレ富山時代は、シュートミスも多かった中島翔哉ですが、ポルティモネンセに移籍して最初のシーズンに10ゴール、12アシストという大活躍を見せてくれましたが、そこには理由がありそうですね。
僕が見た中島のシュートの特徴とポルトガルサッカーというかポルティモネンセのサッカを見比べて、マッチしているなと感じる点をあげてみます。
手間をかけずにシュートに持ち込む
ポルトガルのサッカーは、クリスティアーノ・ロナウドやフィーゴなどスーパースターのプレー同様に、数多くのパスで相手を崩すのではなく、キーとなる選手の崩しから味方がシュートを決めるという特徴があるようです。
そんな「手間をかけずにゴール前にせまる」というサッカースタイルが、中島翔哉のゴールを奪うというスタイルにマッチしたのではないでしょうか。
監督からの信頼
ポルティモネンセのオリベイラ監督が移籍後初ゴールを決めた中島翔哉の才能を見抜いていました。特にフィニッシュの能力の高さを褒めていました。将来、チームとリーグを背負って立つとまで称賛していました。決定力プラスアシスト力が高い中島はチームからの信頼を得ることが出来るので、監督も起用しやすいという好循環を生んだと言えるでしょう。
ストレスの少ないポルトガルでの生活
ポルティモネンセには前年度まで金崎夢生がいました。チームに日本語スタッフがいることで移籍1年目の中島も生活面からチームとのコミュニケーションについてストレスが少なかったようです。言葉の壁のストレスは意外に大きいもので、サッカーに打ち込む環境作りとしてはこれ以上ないと、中島もコメントしていたほどです。今後、他のチームに移るときには自力で語学を身に着けないといけないですけどね。
ドリブラーを受け止めるサッカー環境
ポルトガルは、名手フィーゴやロナウド(Cロナウド)という名ドリブラーがバロンドール受賞プレーヤーを生んだ国です。ドリブラーに対しては、ドイツやオランダで見られるスピード重視の突破役という役割ではなく、攻撃の起点を作るという意味合いで中島のドリブルスタイルに合っているように思います。
中学生時代にはブラジル留学の経験もあり足技については自信のある中島ですが、南米系のドリブルにありがちな「持ち過ぎ感」はなく、球離れのよいドリブルを見せてくれます。
ルーズボールを奪いに行ってそこからドリブルをスタートする時の中島はとても163センチとは思えないほどハードなコンタクトプレーを見せています。小さい身体でもドリブルでキープ出来ること、局面を打開出来ることを示しています。
そんな中島の思いとサポーターの評価がマッチして、中島の好成績に結びついていると言えるでしょう。
コメント