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仙台で初の新型コロナウイルス感染者が!東北初!仙台市長の記者会見まとめ

仙台市は29日の朝に「新型コロナウイルスの患者が1人確認された」と発表しました。東北地方での感染確認は初めてです。9時半より仙台市長郡和子(こおりかずこ)による記者会見がありました。内容をまとめてみます。
東北のNHKを受診し記事をまとめてみました。

仙台市郡市長(こおりしちょう)記者会見まとめ

感染者は70代男性。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスに乗船していた。

2月20日木曜日にクルーズ船を下船した。その後、新幹線と在来線を使って仙台市内の自宅に戻った。
移動中はマスクをつけていた。

仙台に帰ってからは食材の買い物以外は外出を控えていた。外出時にはマスクをつけていた。

家族は1名だがその他の濃厚接触者については調査中である。

2月23日から仙台市にて健康のフォローアップを開始。経過を見ていた。

2月28日に微熱や喉の痛みを訴えたため、感染症指定病院に検査入院した。
検査の結果、2月29日の朝に感染が確認された。

濃厚接触者は1名。感染者と一緒に検査を受けて陰性となっている。

感染者のプライバシーに留意しながら調査を進める。

今後危機管理対策を行っていく。

市民には感染拡大を防ぐために、手洗い、咳エチケットなど基本的な感染対策と体調管理を行って欲しい。

仙台市は3月2日から小中学校を臨時休校としている。大人も体調不良を感じたら医療機関を受診して欲しい。

以上が経過になります。

質問は次のようなもの

・公共交通機関は何をつかったか
 →新幹線と在来線

・仙台市内の滞在場所は?
 →自宅

・クルーズ船への乗船はひとりか?
 →疫学的な検査を行っている。調査中。

・在来線を使ったかというが何線を使ったか
 →新幹線と在来線、さらなる詳細は不明

・家族は奥さんか?
 →それも調査中

・濃厚接触者=家族とは限らない
→クルーズ船下船者を管理しているというが、クルーズ船には誰と乗船していたかは把握していない

クルーズ船下船者は宮城県が観察している

宮城県内にはクルーズ船の下船者は9人いて、いずれも船内検査では陰性だったということです。
県が健康観察を行っているとのことです。

新型コロナウイルス感染は人口密度や交通機関によって広まり方が違うとは言え、東北地方で発症しないことが不思議でした。

とりわけ人口が集中している仙台市で発症しないということは、人から人への市中感染が弱いのかなと思われました。今回の感染者はクルーズ船下船者ということで船内感染が前提となっていますが、記者会見では感染者がどのような公共交通機関を使って来たかということが質問されていました。

クルーズ船内検査が陰性で下船後に陽性が確認された例

宮城県仙台市の事例のように、クルーズ船船内検査で陰性となり、下船後1週間で発症し陽性になった例は次の通り(2月29日現在)

栃木県60代男性
徳島県60代女性
静岡県60代男性

この3県では感染者がいずれも1名で、すべてクルーズ船下船者です。

宮城県の保健所が機能していることを確認できた

感染者が拡大しても検査体制が機能していなければ認定できません。

NHKの報道番組では個人開業医が肺炎の疑いがある患者がいるので保健所に検査を申し込むと電話がパンクしてつながらないという映像が流れていました。これは首都圏や3大都市では想定できる状況です。

しかし、宮城県や仙台市が感染者を認定した経緯を推測すると、クルーズ船下船者を追跡したということと、クルーズ船下船者の中で仙台市に居住する方が咳や発熱を訴え、医療機関や保健所がすぐに対応して感染が確認できたということでしょう。

感染症指定医療機関とは

宮城県内の感染症指定医療機関は次の通りです。

・第1種感染症指定医療機関
 東北大学病院

 1種とは、都道府県知事が指定
 原則として都道府県域毎に1箇所
 一類感染症の患者の入院医療を担当できる基準に合致する病床を有する

・第2種感染症指定医療機関
 公立刈田綜合病院
 仙台市立病院
 大崎市民病院
 石巻赤十字病院
 気仙沼市立病院
 栗原市立栗原中央病院

 2種とは、都道府県知事が指定
 原則として2次医療圏域毎に1箇所
 二類感染症の患者の入院医療を担当できる基準に合致する病床を有する

公共交通機関の利用状況と家族について

もし、今回の感染者がクルーズ船下船者ではなく、市中感染で仙台市に感染者が出たとなると東北新幹線や仙台空港という交通機関による移動による感染が起きたとしか考えられません。

ある意味、クルーズ船下船者だったということで感染ルートに東北新幹線や仙台空港は関係していなかった可能性は低くなりますが、まだ第1号ということで予断を許しません。

ただし、クルーズ船下船者が仙台市や宮城県に戻ってからどのような行動をとったのか、仙台市民や宮城県民としては気になるところです。

感染状況の確認

2月28日夜時点では次の通りです。

国内感染による死亡は5人
クルーズ船乗員乗客705人(うち6人死亡)

都道府県別感染者

北海道66人、栃木1人、埼玉1人、千葉13人、東京36人、神奈川22人、静岡1人、岐阜2人、愛知22人、和歌山13人、徳島1人、福岡2人、熊本5人、大阪4人、京都2人、奈良1人、三重1人、石川6人、長野2人、沖縄3人

厚労省職員や検疫官9人、チャーター機帰国者14人

大都市に集中していますが、石川や熊本が5人を超えていること、北海道の66名が特徴です。

相談・受診の目安

クルーズ船下船でフォローアップを受けている70代男性は、微熱や喉の痛みで指定医療機関を受診したとのことですが、相談・受診の目安は次のようなものです。

一般の人の目安

かぜの症状、37.5度以上の発熱があり、4日以上続いたら注意。
強いだるさや息苦しさを感じ、日々軽快するのではなく日々悪くなるようなら要注意です。

重症化しやすい人

基礎疾患がある人と言われていますが、具体的には次のようなものです。

糖尿病、心不全、呼吸器疾患(ぜんそくなど)、透析を受けている人、免疫抑制剤、抗がん剤。
重症化しやすい人の場合は、2日以上続くことが受診の目安です。一般の人より短いです。

その後の宮城県、仙台市の対応についてはこちら。

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